SIMRAD KN252F
Manufacture | SIMRAD Optronics |
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Price | xxxxx |
Official site | xxxxx |
Review date | 2016.12.24 |
Favorite | ★★☆ |
SIMRADのナイトビジョン、KN252Fです。このモデルはノルウェーで製造されています。
クリップオンタイプの2階建て構造の大型ナイトビジョンでスコープとタンデムで使用する為、ナイトビジョンだけでは使えません。
性能は第2世代位で、対物レンズが大きいのですが、明るさはイマイチです。
日光が出ている場所では写真の様に蓋をしておきます。
蓋に付いているレバーで3つの穴の大きさを変更できるので閉めた状態でも動作確認が可能です。
穴の大きさは小、中、大の3段階があります。写真は大の状態です。
同じモデルでもこの機能がオミットされているものがあります。
サイドにバッテリーボックスとスイッチがあります。
電池は単3電池を2本使用します。
スイッチを入れたときの起動音はなく、切ったときは第1世代とは違い直ぐに消えます。
後ろに取り付けられている大きなダイアルがフォーカスダイアルです。
25m~∞となっていますが、少ししか回転しないので微調整が難しいです。
マウントリングへの取り付け部分は多少の前後調整が可能です。
アメリカ製SIMRADとはマウントの規格が異なり、Badger OrdnanceのSIMRAD Capには装着できません。
このモデルに対応しているのはSPUHRなどから出ているヨーロッパのマウントです。
プレートにはシリアル、NSNの欄がありますが、NSNには何も記載されていませんでした。
対物レンズのコーティングは表側パープル、裏側パープルです。
大型のレンズなので迫力があります。
スコープの対物レンズと合わせるレンズには表側ブルー、裏側パープル、マゼンタのコーティングが施されています。
取り付けられているフードは対物チューブ44mm程がちょうど収まる感じです。
フードは樹脂製で599-809833.7の文字があります。
日中に使用するレンズにもゴム製カバーが付いています。
レンズのコーティングは表側マゼンタ。
SIMRADを装着した状態でナイトビジョンを使用せずスコープを覗いた写真です。
日中でも気になる程に視界は紫色になり、夜間だと殆ど見えなくなります。
日中でも使用できる設計にしているのだから、まともなレンズを使ってほしいところです。
スコープの倍率を3.5倍にして覗いたものです。
肉眼では見えない場所でもそれなりに見ることができます。
10倍時。解像度が悪く実用レベルではありません。
高倍率のスコープで使用するには性能不足です。
時代遅れのナイトビジョンですが、カバーを外した時の姿には迫力があります。
重量は電池なしで976gもあり、もう1本スコープを取り付けた様な重さになります。
20mmレールに取り付けられないのが最大の欠点で、このナイトビジョンをスコープに取り付けるには最高級品であるSPUHRのマウントリングとSIMRAD装着用のオプションパーツが必要になり、これだけでも非常に高額になります。
現在では実用品と言うよりもコレクターズアイテムと言った感じです。