HAKKOのスコープ
HAKKOは世界各国にスコープを納品していた国内のスコープメーカーです。
光学性能は平凡ですが、耐久性能やメカニカル機能などに力を入れている様に見えます。
イルミネーションは評判が良く、強力な上に滲まず綺麗に発光します。
スコープのラインナップ
国内最上級モデルはMPですが、輸出用に作られたHVは更に上位のものです。
国内販売用はどこかおもちゃっぽいデザインのスコープが多いのですが、輸出用は同じモデルでも外観が変更されていることが多いです。
Model | Note | Price |
---|---|---|
SPORTS | 入門モデル。コーティングや、作りが悪い。中国製だろうか。 | 1万円程度 |
HUNTER | 入門モデル。価格に合わず光学性能が悪い。 | 3万円程度 |
WINNER | エアガン用に設計されたシリーズで性能が悪い。 一部は日本製でコストパフォーマンスに優れる。 | 1~3万円程度 |
ELECTRO POINT | イルミネーションの性能が高い。 初期のモデルはコーティングがイマイチ。 | 3~5万円程度 |
OL Majesty | ヨーロッパ向けの30mmチューブモデル。 可変レティクル仕様。クラレットコートで少し青っぽい視界。 | 4~7万円程度 |
OL Majesty USA | アメリカ向けの1inchチューブモデル。 ズームしてもレティクルは変化しない。 | 4~7万円程度 |
Superb B1 | チューブ径1inchの高級モデル。グリーンマルチコート採用。 | 5~8万円程度 |
Superb B3 | チューブ径が30mmの高級モデル。B1の同等品。 Night&Dayや電動ズームを組み合わせたモデルも存在する。 | 5~8万円程度 |
MP | 軍、警察向けの国内最高級モデル。種類が豊富。 | 6~10万円程度 |
HV | コーティングはMPのワンランク上のH2採用。 | 国内未発売 |
画像はレンズにコーティングが施されたHAKKOのサンプル品。
MGF2は初級モデル、REDが中級モデル、Hは高級モデルのスコープに使用されるコーティングです。
HAKKOと関わりのあるメーカー
Business partner | Note | Performance |
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Aimpoint | 古いモデルはHAKKOが製造し、スウェーデンで組み立てていた。 | ★★★ |
Armalite | 外観はCOLTのキャリングハンドル用スコープとほぼ同じ。 | ★★ |
Barrett | MPをベースにしたBarrett刻印のスコープを供給。 覗くと視界上に水準器がある。 | ★★★ |
BAUER | ドイツの光学機器メーカー。 形状はSuperb B3、レンズはコストを抑えたモデルを供給。 | ★★☆ |
Brunton | 中級モデルが主なラインナップ。ライト光機製も取り扱う。 | ★★★ |
C-MORE | B3ZWEPをベースにしたスコープを供給。ドットサイトのレンズも? | ★★★ |
Cabela's | スコープ、ドットサイトを供給。 | ★★☆ |
COLT | AR15用純正スコープを供給。類似のモデルが多数存在。 中でもCON-4200は今でも高値が付いている。 | ★★ |
Gilmore | ドットサイトは強烈な光度が特徴な良品。 スコープはレンズにルビーコートを採用してしまった失敗作。 | ★☆ |
HorusVision | 鳥のプリント入りは試作品? 4-16x50のスチールボディモデルがおそらくHAKKOの最高級品。 | ★★★★★ |
JOL | HAKKO倒産後に設立した会社。HAKKO製品をほぼそのまま引き継いでいる。 | ★★☆ |
Mitchell's Mausers | K98用スコープを供給。グリーンコートの中核。 | ★★ |
Nikon | Monarch UCCを製造。HAKKO製とは思えない位に新規パーツを使用。 技術者曰く、Nikonはかなり品質にうるさかったらしい。 現在はKenkoのフィリピン工場で製造されている。 | ★★★★☆ |
NOVEL ARMS | HAKKO倒産後に設立した会社。 HAKKOが特許を取得した機能を組み込むが製造は中国。 | ★★☆ |
Poseidon | MPベースのモデルを供給。 | ★★★ |
Redfield | BEDシリーズをベースにしたドットサイトを供給。 | ★★☆ |
RUKO | BEDマルチカラーのレティクルを搭載したピストルスコープを供給。 | ★★ |
SEEADLER | ドイツのメーカー。HAKKOの初級~中級モデルに自社ロゴを付けて販売。 | ★★ |
SHIRSTONE | ELECTRO-POINTを供給。 SAMURAIはライト光機が設計と製造でHAKKOは関係なし? | ★★ |
Smith&Wesson | スコープ、ドットサイトを供給。スコープは中の上レベル。 | ★★★ |
Springfield | ガバメントシリーズが有名。国内ではB級品が多く出回っている。 覗くと視界下に水準器があるのが特徴。 緑刻印は国内用、金刻印は輸出用だが、光学性能だけは緑刻印の方が上。 | ★★★ |
SYSTEMA | U.S.Opticsのレプリカモデルを供給。MPノブが付いている。 高額だが光学性能は低く、重いだけのスコープ。 | ★★☆ |
tasco | HAKKO製との違いは刻印のみのスコープやドットサイトが存在する。 | ★★★ |
Trijicon | 発光色を変更できるAccuPointはHAKKO製でトリチウムを使用したMPスコープも存在した。 現行モデルはライト光機製。 | ★★☆ |
TRUGLO | イルミネーションカラーが2色の数少ないまともなスコープ。 HAKKO倒産後は中国製になってしまった。 | ★★☆ |
TOKYO SCOPE | スコープとドットサイトをHAKKOの型番そのまんまで発売。 ノーベルアームズ同様にHAKKO倒産後に設立した会社。 新商品の開発も行っている。 | ★★★ |
Thompson/Center | 比較的安価なスコープを主に供給。 | ★☆ |
Ultradot | BEDシリーズをベースにしたドットサイトを供給。 | ★★ |
U.S.Optics | 旧モデルのイルミネーションダイアル、対物チューブの部品、レンズはHAKKOが供給していたが、光学性能が価格に見合わないとの声が多く、供給元が変わった模様。 | ★★★☆ |
画像はHAKKOのOEMスコープ。
完全にオリジナルパーツのものから、刻印違いのみの使い回しなど様々。