JOL MPZ-SF 4-16x50

JOL(JAPAN OPTICS LTD)のMPZ-SF 4-16x50です。
HAKKOのMPZを復刻させたモデルです。
以前レビューした12-60x56モデルとほぼ同じです。

調整ダイアルもMPノブです。バーニアスケール入りですが、縦線は省略されています。
クリック感はしっかりとしていますが、HAKKO製造時のときのノブと比較すると作りが粗く、テカテカした仕上げになっています。

サイドフォーカスの調整範囲は50～∞。HAKKOのエンブレムが付いています。
滑り止めの凹凸があり、回し易くはなりましたが、MPに装着可能だった大型ハンドルの取り付けができなくなりました。

パワーダイアルはHAKKO時代のものから変更されています。
10の数字が赤になっているのはミルドットが機能する目印と思われます。

エレクター底面にはコイルスプリング、ガスポートがあり、MADE IN JAPANのプレートが追加されています。
組み立ては日本ですが、部品の製造は中国と思われます。
東京スコープのラインナップにもHAKKOの復刻モデルがありますが、画像を見た感じこちらは部品もHAKKO時代のものと同じに見えます。

対物レンズのコーティングは表側グリーン、裏側グリーン。
対物チューブ正面の研磨が粗いです。

接眼レンズのコーティングは表側グリーンx2、裏側グリーン、グリーン→シーグリーン。
NOVEL ARMSのSUREHITと同じレンズを使っている様に見えます。

4倍時。明るさ、解像度共に高く、光学性能面は悪くありませんが、視野の狭さが気になります。

16倍時。コーティングの反射があるものの、フォーカスさえ合えばそれなりに見えます。
写真では伝わり難いですが、視界が接眼レンズから少し奥にある様な感じで、スコープの内部が見えてしまい視野が狭いです。
縁が薄いスコープが流行りつつある中で、この視界にはストレスを感じます。

MPZの形をしたNOVEL ARMSのSURE HITと言った感じで、覗いた感じが似ています。
組み立ては日本で行われているので経年の劣化には強そうですが、かつてのHAKKO製品と比較してしまうと見劣りしてしまいます。

SaitoSight