SYSTEMA TYPE-01 IL 1.5-6x40
Manufacture | SYSTEMA |
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Price | ¥78,000 |
Official site | xxxxx |
Review date | 2021.11.13 |
Favorite | ★★☆ |
SYSTEMAのTYPE-01 IL 1.5-6x40です。製造はHAKKOでトイガン用に設計されています。
U.S.Opticsのスコープを模したデザインで調整ダイアルはHAKKOの高級機種であるMPノブを使用しています。
ハニカムサンシェードが付属し、ハニカム部分は簡単に取り外せるのでサンシェードとしても使えます。
調整ダイアルはU.S.OpticsのEREKノブを模したものではなく、MPノブとなっています。
1Click 1/2MOAの移動量で精密射撃向けの仕様ではありません。
バーニアスケールは1~10まで線が引かれていますが可動するのは7~10の範囲です。
MPノブは製造時期の違いによるのかアタリハズレが存在し、アタリはクリック感が良いのですが、ハズレはクリック感が弱く、回転させている高さによって変動するイマイチなものです。
この個体はハズレで上下左右のクリック感が弱かったです。
U.S.OpticsのイルミネーションダイアルはHAKKOが供給しているパーツの1つですが、このスコープには供給しているものとは異なる形状のイルミネーションダイアルとなっていました。
イルミネーションは11段階の調整が可能で、バッテリーはCR2032を1枚使用します。
フロントフォーカスの再現度は本物に近く、距離の表記位置が独特です。
トイガン用に設計されている為、フォーカスは近距離向けとなっています。
対物チューブ全体が回転する仕様で操作性は高いですが、フリップキャップとの相性は悪いです。
パワーダイアルの倍率の表記が大きめのフォント、大きめのダイアルとこの部分も本物に近いものとなっています。
視度調整はかなりの範囲で調整が可能。調整位置が誤っているとイルミネーションを点灯したときにかなり滲みます。
スコープの下には特許ステッカーが貼られていました。
No.2855560はHAKKOのイルミネーションに関する特許です。
対物レンズのコーティングは表側グリーン、マゼンタ、裏側マゼンタ、グリーン。
レンズもトイガン用に開発したそうですが、レンズもMPベースにするとコストが嵩むからコーティングのランクを下げたという印象です。
対物レンズは40mmですが、対物チューブが60mmもあり、非常に分厚い作りになっています。
接眼レンズのコーティングは表側グリーン、裏側ブルー、マゼンタ。
1.5倍時。レティクルはMil-Dotです。
HAKKO製のスコープの中でも際立って視野が異様に狭いです。
MPスコープの視界と比較すると、見劣りするもののトイガン用スコープとして見れば十分な光学性能です。
6倍時。明るさ、解像度も十分ですが、近距離向けなので遠くにはピントが合いません。
トイガン向けに設計したというのが関係しているのかこのスコープは倍率に関係なく中心からズレて覗いた時の歪みが殆どありません。
1.5倍時のイルミネーション。HAKKOのイルミネーションなので綺麗に点灯します。
明るさのバランスも良く、最大時はスコープにも関わらず強烈に光るところもU.S.Opticsを再現しています。
6倍時のイルミネーション。
ハニカムサンシェードを装着した状態。
1.5倍時だと視界に網目が映り込みますが、2倍まで上げれば気にならなくなります。
Diameter | 30mm |
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Weight | 937g |
Eye relief | 約90mm~110mm |
Objective coating | 表側グリーン、マゼンタ、裏側マゼンタ、グリーン |
Eyepiece coating | 表側グリーン、裏側ブルー、マゼンタ |
トイガン用スコープとしては非常に高額ですが、トイガン用として設計されているまともな日本製スコープは希少です。
対物チューブと接眼チューブがかなり分厚く作られているのが特徴で重量はハニカムサンシェード無しの状態で937g(ハニカムサンシェードは210g)もあり、サバイバルゲームでこれを装着して走り回るのは厳しいかもしれません。
TYPE-01 IL 1.5-6x40のILはイルミネーションを表しており、イルミネーション無しのTYPE-01 1.5-6x40というモデルもあります。
TYPE-02は1-4x20となっており、これもイルミネーション有りと無しのモデルが存在します。