U.S.Optics SR-6e
Manufacture | U.S.Optics |
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Price | $1,250.00(Standard) |
Official site | Short Range Optics |
Review date | 2018.07.14 |
Favorite | ★★★★☆ |
アメリカの光学機器メーカー、U.S.Opticsのショートレンジモデル、SR-6e(カスタムメイド)です。
SRはShort Rangeの略で6はスコープの最高倍率です。
U.S.Opticsはスコープのカスタム要望が可能で、基となるモデルから調整ダイアル、チューブ径、レティクルの種類、イルミネーションの色などをユーザーの好みの仕様に合わせて作ってくれます。
モデル名の英字のeはEREKかExtendの略と思われますが詳細は不明です。
他にもs(Standard?)や、c(Custom?)が末尾に付くものや英字なしのものもあります。
パッケージは白地の箱にU.S.Opticsのステッカーと仕様が書かれたステッカーが貼られているのみ。
付属品はカスタムマニュアルとレンズキャップ、EREKの蓋とレンチ、ステッカー。
装着されているU.S.Opticsのマウントは別売りのものでスコープには付属しません。
外したくなかったので写真は撮影していませんが、エレクター底面にシリアルナンバーの刻印があり、最初の2桁が製造年を表しています。
付属のレンズキャップはBUTLER CREEK製のものではなく、U.S.Opticsオリジナルのキャップです。
付属したステッカーと同じロゴと文字が細かく再現されていますが、伸び難い材質なのでレンズキャップとしては微妙な出来です。
対物チューブはチューブ径よりも若干太くなっています。
エレベーションダイアルはEREKを一回り小さくしたショートスコープ用のUS#4 MINI EREKです。
MST-100のダイアルを大きくした様な形になっています。
1周100Click 1Click 0.1Milで、クリック感もしっかりしています。
操作性も良く、ゼロインも容易にできるので、必ず組み込んでおきたいカスタムです。
MINI EREKにはゼロイン調整用の穴が塞がっている蓋も付属します。
ゼロインはまず、ダイアルを0の位置に合わせた後、空いている穴に付属のレンチを通して調整すればダイアルを回転させずにエレベーションの調整ができるのでゼロインが容易です。
EREKダイアルだとおおよその移動量の目盛りが蓋に記載されていましたが、MINIの方では省略されています。
ウィンデージダイアルはUS#1 Zeroingです。
スタンダードモデルだとエレベーションダイアルもこのダイアルになります。
イルミネーションはダイアルタイプではなく、ボタンタイプになっています。
上の電源ボタンでスイッチをON/OFF、↑↓で光度を調整します。
電源をOFFにしても、調整した光度は維持されます。
SIGHTRON SIII 1-7x24のイルミネーションボタンにそっくりです。
イルミネーションボタンの右下にはコイルスプリングが付いています。
バッテリー交換は、ボタンのパーツを回転させると外れるので、ボタンの裏にあるバッテリーを交換します。
耐久性を重視した為なのか、かなり特殊な設計になっています。
パワーダイアルは可動範囲が広めで、チェッカリング加工もされているので回し易いです。
倍率の表記は大きめで見易くなっています。
対物レンズのコーティングは表側グリーン、シーグリーン、裏側シーグリーンx2。
レンズを覆っているチューブは厚めの作りになっています。
接眼レンズのコーティングは表側グリーンx2、裏側グリーンx2。
1.5倍時。レティクルはJNG MILです。
FFP仕様なので低倍率時はサークルレティクルの様に見えます。
6倍時。写真では分かり難いですが、0.5Mil毎にメモリがあり、1Mil毎に数字の表記があります。
視界は明るさは控えめで解像度重視になっています。
1.5倍時のイルミネーション点灯時。光度は最高に設定しています。
他社のイルミネーションよりは明るく発光しますが、ドットサイトの様な明るさはありません。
対物レンズ側から覗くと光が漏れているので夜戦での使用には注意です。
6倍時の点灯時。適切な明るさにしていれば滲まず綺麗に発光します。
レティクル拡大画像です。
Diameter | 30mm |
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Weight | 579g |
Eye relief | 約90mm~110mm |
Objective coating | 表側グリーン、シーグリーン、裏側シーグリーンx2 |
Eyepiece coating | 表側グリーンx2、裏側グリーンx2 |
U.S.Opticsのスコープは最も頑丈なスコープと言われており、衝撃を与えた後でも調整が狂わないとも言われています。
耐久性を重視したスコープですが、旧モデルはHAKKOが供給したレンズ、イルミネーションダイアル、対物ベルを使用したコスト削減モデルで、値段が高い割には光学性能が悪いと言われていました。
HAKKOのスコープの中にはU.S.Opticsの技術者が設計したスコープも存在し、HAKKOとは友好関係が強かった様です。
イルミネーションがボタンタイプに変更になってから完全アメリカ製になったと思われます。
現在は製造されておらず、代わりのSVSモデルが登場していますが、U.S.Opticsの魅了を感じない有り触れたデザインのスコープです。