ZEISS Varipoint V 1.1-4x24
Manufacture | ZEISS |
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Price | ¥213,000 |
Official site | xxxxx |
Review date | 2023.10.28 |
Favorite | ★★★☆ |
ZEISS Varipoint V 1.1-4x24です。国内では2002~2010年辺りに販売されていました。
カタログによるとVはZの後継機で重さが約30%軽く、視野が約30%広くなったモデルとのことです。
VaripointにはZEISSの独自規格のレールが設けられたVMモデルもラインナップにあります。
この個体はConquestやVictoryの表記がありませんが、後期のモデルは接眼チューブサイドにVictoryの刻印が追加されています。
調整ダイアルは通常のZEISSダイアルの上に歯車状のつまみが付いたものとなっており、操作性が上がっています。
何故かZEISSのスコープはハイエンドモデルでもダイアルキャップはプラスチックとなっています。
エレベーションダイアルはH/T表記。1Click 100mで1cm移動します。
パワーダイアルはゴム素材となっています。
基点となる目印はありませんが、イルミネーションダイアルの真ん中辺りです。
イルミネーションダイアルは無段階調整となっており、OFFのときにクリック感があるのみです。
このダイアルの表記は少なくとも2回のマイナーチェンジが行われています。
対物レンズのコーティングは表側マゼンタ、裏側バイオレット。
非球体レンズとなっています。
接眼レンズのコーティングは表側パープル、裏側マゼンタ、パープル。
ZEISSの他製品でも見られるT*コーティングとなっています。
1.1倍時。レティクルはNo.0で、中心にドットだけある非常にシンプルなものです。
背景に隠れてしまいがちで競技やイルミネーション点灯を前提としてでないと使い難いです。
実際に覗いてみると写真より縁は薄いです。視界は僅かに青みがあります。
視界の歪みはあるものの、他社製品との差異は感じられませんでした。
昔のスコープの殆どは1倍からと表記しておきながら実際は1.1倍位あるのでZEISSは正直に表記したと言えます。
4倍時。目立った視界の劣化はありません。
1.1倍イルミネーション点灯時。輝度は最大の少し手前辺りに設定しています。
視界の青みはイルミネーション点灯を前提としたスコープなので、レッドドットが見易い様に意図的に青くしているものと思われます。
近年の強力な輝度のスコープには及びませんが、当時のイルミネーションとしては非常に明るく、滲まないので見易いです。
4倍イルミネーション点灯時。輝度は1.1倍時に撮影したものより少し下げています。
Diameter | 30mm |
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Weight | 443g |
Eye relief | 約90mm |
Objective coating | 表側マゼンタ、裏側バイオレット |
Eyepiece coating | 表側パープル、裏側マゼンタ、パープル |
全長290mmはショートスコープとしては非常に長いです。
Victoryロゴ入りの個体にはLotuTecレンズコーティングで水滴を弾くとの説明がありましたが、この個体にその様な効果は見られませんでした。
現在もヨーロッパではドットのみのシンプルなレティクルがラインナップにあり、競技用スコープとして使用されています。