ZEISS VZF 3-12x56

aus JENA VZF 3-12x56です。aus JENAは東ドイツのZEISSで製造されたスコープです。
古いスコープですが、現在の流行となっている30mmチューブ径の可変レティクル仕様です。

aus JENAのロゴが入ったダイアルキャップ。

ドイツ製スコープなのでエレベーションはH表記となっています。
シリアルナンバーはエレベーションダイアルに刻印されている変わった仕様です。

パワーダイアルは可動部が広く、チェッカリングが入っており操作性は良いですがズーム操作は緩いです。
DDRは東ドイツのZEISS製を意味しています。

対物レンズのコーティングは表側バイオレット、裏側パープル。
対物チューブの内側は内面反射防止処理がされており、線が何重にも入っています。

接眼レンズのコーティングは表側バイオレット、パープル、裏側パープル、イエロー。

3倍時。レティクルは4Aです。
意図的にコントラストを上げた黄色っぽい視界になっています。
ZEISSの双眼鏡、EDF 7x40と色合いが似ており、好みの分かれる視界と言えます。

12倍時。FFPなのでレティクルも大きくなります。
解像度が高いのでズームしても視界に劣化は殆どありません。
縁の太さは西ドイツのZEISS製品と比べると太いです。

東ドイツ製はボディ、西ドイツ製はレンズにコストを掛けた印象を受けます。
aus JENAはDOCTERに引き継がれた後も同形状のスコープをDOCTERロゴにして製造していましたが、aus JENAロゴの復刻モデルも存在します。

SaitoSight